東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所

研究所について

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所長挨拶

久堀 徹

 化学生命科学研究所は、2016 年4 月に実施された本学の大規模な組織改革で発足した科学技術創成研究院を構成する研究所のひとつとして、新たな船出をしました。前身の資源化学研究所は、1939 年にその歴史をさかのぼる我が国でも屈指の化学分野の総合研究所として80 年ちかい伝統をつちかってきました。21 世紀に入り、時代の要請にこたえて生命科学分野も積極的に取り込んで発展してきましたが、本学の組織改革を契機として研究分野を再構成し、当研究所が生まれました。
 化学生命科学研究所では、初代所長に就任された穐田宗隆教授のもと、「分子を基盤とする化学および生命化学に関する基礎から応用までの研究の深化、発展を通じて、新しい学理の創成と次世代科学技術の創出を実現し、人類の高度な文明の進化と、より豊かで持続的な社会の具現化に貢献する」という当研究所のミッションを実現するために、分子創成化学領域、分子組織化学領域、分子機能化学領域、分子生命化学領域という4 つの研究グループが置かれました。各領域では、さらに教授、准教授、助教が研究遂行の単位となる小グループを構成し、「化学」を基本キーワードとして、物質、資源、エネルギー、生命科学など、それぞれの研究グループの特色を生かした研究を展開しています。
 私たちは、研究力を最大限に発揮することをミッションとする国立大学法人の附置研究所としてその社会的な役割を十分に果たすため、2009 年から九州大学先導物質化学研究所、大阪大学産業化学研究所、東北大学多元物質科学研究所、北海道大学電子科学研究所と共に組織したネットワーク型の全国共同利用研究拠点として「物質・デバイス領域共同利用・共同研究拠点」活動を実施しています。2016 年に終了した第一期事業はS 評価を受け、引き続き第二期事業を行っていますが、本事業は2018 年の中間評価でもS 評価を受けました。私たちは、このように高く評価されている本活動を通じて毎年数多くの国公私立大学の研究者との共同研究を実施し、これを研究所が支援することで我が国の化学および生命科学分野の発展に尽力しています。この拠点活動の母体となっているのは、上記の5 研究所が連携する「人・環境と物質をつなぐイノベーション創出ダイナミック・アライアンス」事業です。この附置研究所アライアンス事業では、それぞれの研究所に所属する研究者間の共同研究を全国規模、あるいは国際規模で積極的に推進・支援し、これまでも数多くの研究成果を上げています。
 当研究所の教員は、全員が本学の物質理工学院または生命理工学院に所属して学士課程と大学院課程の教育に積極的に携わり、次世代の研究者育成に努めています。現在、当研究所の構成員約350 名のうち6 割近くを学生が占め、彼等の存在が研究所の活力の源泉ともなっています。私は、所長として化学生命科学研究所が「研究」力でますますその存在感を発揮することが出来るように、所内外のさまざまな活動に尽力する所存です。何とぞよろしくお願いいたします。

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