受賞・プレスリリース
- 2025.07.29
令和7年度 東京科学大学挑戦的研究賞・末松特別賞
久野恭平 助教
宍戸・久保研究室の久野恭平 助教が『令和7年度 東京科学大学挑戦的研究賞・末松特別賞』を受賞しました。
※末松特別賞は、挑戦的研究賞受賞者のうち特別に優れていると評価された研究者に対する、末松基金による顕彰です。
このたびは、栄誉ある東京科学大学挑戦的研究賞および末松特別賞を賜りましたこと、大変光栄に存じます。宍戸厚教授(総合研究院化学生命科学研究所)をはじめ、これまでご指導いただきました先生方、共同研究の先生方、ともに研究に携わってくれた学生の皆さまには、この場を借りて心より感謝申し上げます。
高分子材料は優れた柔軟性や軽量性、低コスト、高い機能設計自由度から身の周りにある多種多様な製品として利活用されています。最近では、フレキシブルディスプレイやウェアラブルセンサなど柔軟性を活かした応用から発展し、次世代ソフトデバイスの鍵材料として注目されています。しかし、高分子材料の機能源泉である分子構造から巨視的形状にわたるマルチスケール秩序構造の一貫した能動制御は未だに困難であり、分子機能と巨視的材料物性を繋ぐ中間(メゾ)構造の合目的的な設計指針・手法の開拓が重要です。本研究では、高分子合成が進行する「重合空間」に着目し実験化学と計算科学を融合することで、メゾ構造を精密に制御する新手法を確立することを目指しています。メゾ構造の秩序設計に基づく機能化を軸に、革新的機能を示す高分子機能材料を開発していきたいと考えています。
賞
受賞日
2025年7月15日
受賞先
受賞者
研究題目
重合空間ダイナミクスに基づくメゾ秩序設計と高分子機能化