東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 化学生命科学研究所の山口猛央 教授、菅原勇貴 助教、Maxim Shishkin(マキシム・シシキン)特任助教(研究当時)、同物質理工学院 応用化学系の内山大生大学院生(研究当時)らの研究チームは、再生可能エネルギーを活用した水の電気分解(水電解)による水素製造において、陽極の酸素発生反応の触媒として注目される金属硫化物の活性が、金属の「d電子数」によって決定されるという、これまで知られていなかった法則を世界で初めて明らかにしました。
水電解は、脱炭素の達成およびエネルギー資源問題の解決を目指すなかで、再生可能エネルギーの電力を使用して、水から水素を作る技術として実用化が期待されています。水電解反応に用いる触媒として金属硫化物は有望ではあるものの、これまでは触媒の高性能化のための指針がなかったため、研究開発が遅れていました。
本研究は、電気化学触媒の分野に新しい基礎的知見をもたらすともに、持続可能な水素社会の実現に向けた触媒材料の効率設計に、有用な指針を与えるものです。
本成果は、英国王立化学会(RSC)の「Catalysis Science & Technology」誌に7月22日付で掲載されました。
論⽂情報
| ●掲載誌 |
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Catalysis Science & Technology |
| ●掲載日 |
: |
2025年7月22日 |
| ●タイトル |
: |
Electrochemical Oxygen Evolution Catalysis of Metal Sulfides: A Systematic Study of Electronic Effects |
| ●著者 |
: |
菅原勇貴・内山大生・Maxim Shishkin・山口猛央* |
| ●DOI |
: |
10.1039/d5cy00200a |
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