近藤研究員のページ

プロフィール

     
  • 「光合成生物は変動する光環境の下でどのようにして光合成効率を維持しているのか?」これが私の学生時代からの一貫した研究テーマでした。大学院では池内昌彦先生のご指導のもと、光合成モデル微生物であるシアノバクテリアの集光装置フィコビリソームの研究をしました。集光装置とは受け取った光エネルギーを光合成反応中心に渡す働きをするものです。それ以外に実は、一度吸収したエネルギーのうち余剰分を熱として消去したり(熱放散)エネルギーを再分配したりする機能を持っています。その後は理研の植物科学研究センター(環境資源科学研究センター)に移り、篠崎一雄先生のもとでシロイヌナズナに材料を変え熱放散に焦点を当てて研究を進めました。
    久堀研究室ではATP合成酵素について生化学的な研究を長く続けてきました。ATPは光合成で得たエネルギーからつくられる普遍的なエネルギー通貨です。ATP合成酵素の改変はさまざまな有用物質を光合成により生産する効率を上昇させる可能性を秘めています。私にとってはこれまでとは少し異なる視点から取り組むことで、はじめに述べた光合成効率に関する新たな展開や全体的な効率の上昇による社会への貢献を目指して研究をすすめていきたいと考えています。
  • 研究に関わるキーワードは、ATP合成酵素、シアノバクテリア。
  • 経歴
    2021年7月-現在 東京工業大学 科学技術創成研究院化学生命科学研究所 特任助教
    2017年4月-2021年6月 東京工業大学 科学技術創成研究院化学生命科学研究所 研究員 (科研費)
    2016年4月-2017年3月 東京工業大学 科学技術創成研究院化学生命科学研究所 産官学連携研究員 (JST-CREST研究員)
    2013年12月-2016年3月 東京工業大学 資源化学研究所 産官学連携研究員 (JST-CREST研究員)
    2013年8月-12月 理化学研究所研究員(特任)
    2009年4月-2013年7月 理化学研究所基礎科学特別研究員
    2007年4月-2009年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
    2008年3月 東京大学理学系研究科生物科学専攻博士課程修了(理学博士、池内昌彦研究室)
    2005年3月 東京大学理学系研究科生物科学専攻修士課程修了(池内昌彦研究室)
    2003年3月 東京大学理学部生物科学科卒業 (植物学を主とするもの)
    1999年4月 東京大学理科II類入学

     

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