RESEARCH_ORGANISMS

シアノバクテリア

6803
Synechocystis sp. PCC 6803の顕微鏡像

Synechocystis sp. PCC 6803は淡水産、単細胞性の球菌です。1996年に全ゲノムが解読され、現在までに様々なポストゲノム研究が進みました。自然形質転換により二回相同組み換えを行う効率が高く、遺伝子破壊や外来遺伝子の導入が容易なことから、変異導入などによる影響を短期間で調べることができるのが最大の利点です。

7120
Anabaaena sp. PCC 7120の顕微鏡像 (Bar=10 μm)

Anabaena sp. PCC 7120 は淡水産で、細胞が数珠状につながった糸状性の菌です。光合成を行う栄養細胞から、窒素源飢餓に応答して10-20個に1個程度の割合でヘテロシストと呼ばれる窒素固定に特化した細胞を分化させます。A. 7120は、多くの原核モデル生物と異なり多細胞生物であり、かつ多くの真核多細胞生物と比較すると非常に単純な、たった2種類の細胞しか持ちません。この単純すぎず、複雑すぎないところがA. 7120の特徴と言えます。

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シアノバクテリア培養の様子

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現在私たちの研究室では、これらのシアノバクテリアを用いて、ATP合成酵素の様々な活性調節がシアノバクテリアの細胞内でどのような役割を果たしているのかを調べたり、そこで得られた知見を応用研究への足がかりにしています。


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