化生研 田中・吉田 研究室 について

当研究室について

 

本研究室は、2011年5月に田中が資源化学研究所・生物資源部門の教授として赴任して立ち上げた研究室です。その後、島田助教(2011年8月〜2017年3月)、今村准教授(2012年1月〜2022年9月予定)、小林助教(2012年4月〜2022年8月)をスタッフとして加え、本格的に始動しました。2016年4月からは東工大の組織改革に伴い、科学技術創成研究院 化学生命科学研究所における 田中・今村研究室 として研究活動を行なっています。その後、2017年4月に島田助教が明治大学農学部に転出、2020年8月から大林特任助教(2021年4月から助教)が参加、2021年3月に今村准教授が転出に伴い特定准教授(2021年4月より特定教授)となりました。2021年10月、大林助教が静岡大学理学部に転出、同10月より吉田准教授が着任、2022年1月に前田助教が着任、同8月で小林助教が退任、同9月で今村特定教授が退任、2023年4月に大坂助教が着任し、現在は田中・吉田・前田・大坂の教員4名の田中・吉田研究室として運営しています。
 


Staffs

Professor

田中 寛 (Kan TANAKA)

Associate Professor

吉田啓亮(Keisuke YOSHIDA)

Assistant Professor

前田海成(Kaisei MAEDA)

大坂夏木(Natsuki OSAKA)

Visiting Lecturer

河野優(Masaru KONO)

Researcher

杉山太一(Taichi SUGIYAMA)

日詰達哉(Tatsuya HIZUME)

Technical Staff

稲葉ジュン(Jun INABA)

大植真美(Mami OUE)

鈴木泰子(Yasuko SUZUKI)

利光邦夫(Kunio TOSHIMITSU)

Secretary

山田雅子(Masako YAMADA)

Students

博士課程(DC)

Bora, Prerna (Prerna BORA)

黄 軒(Xuan HUANG)

Tran, Minh Chau (Minh Chau TRAN)

龍 雨航 (Yuhang LONG)

陳 涛(Tao CHEN)

大西史人(Fumito ONISHI)

修士課程(MC)

姜 奕竹(Yizhu JIANG)

清水航太(Kota SHIMIZU)

種平絢斗(Kento TANEHIRA)

張 之恒(Ziheng ZHANG)

林梨史(Rihito HAYASHI)

秋澤有哉(Yuya AKIZAWA)

藤居航涼(Kosuke FUJII)

森万梨香(Marika MORI)

魏子清(Ziqing WEI)

卒業研究(UG)

清水春佳(Haruka SHIMIZU)

西出昴(Subaru NISHIDE)


教員紹介

教授:田中 寛

本研究室は2011年5月に田中が教授として赴任して立ち上げた研究室です。田中の研究の出発点は、バクテリアを主とする微生物の分子遺伝学です。学生時代とスタッフ時代を含め、1985年から2008年まで東京大学応用微生物研究所(後に分子細胞生物学研究所)で過ごしましたが、2008年に研究室を千葉大学園芸学部に移し、さらに2011年より東京工業大学に拠点を置いています。この間、バクテリアから葉緑体、植物、藻類と対象を広げ、原核、真核の壁を越え、階層性や進化を考慮した細胞生物学の展開を目指しています。

准教授:吉田啓亮

吉田はこれまで、植物オルガネラの機能制御メカニズムに興味をもって研究を行ってきました。学生時代は、“葉緑体光合成系とミトコンドリア呼吸系のオルガネラ間クロストークの研究”を行い、ミトコンドリア呼吸系が葉緑体で生じる過剰な還元力の散逸系として働くことを明らかにしました。その後、ポスドク~助教のときには“オルガネラ機能のレドックス制御系の研究”を行い、特に葉緑体のレドックス制御系を多くの因子が関わるネットワークとして捉え直し、その分子基盤や生理意義を明らかにしました。今後も、分子生物学・生化学から生理生態学までを貫徹する網羅的解析を駆使し、また田中教授とも密に連携して、植物の環境応答を多角的に明らかにしていきたいと考えています。

助教:前田海成

前田は学部生時代にシアノバクテリアの固着や細胞凝集に興味を持ち、以降現在に至るまでそのメカニズム、特に細胞外多糖の合成メカニズムについて研究してきました。その過程で、シアノバクテリアに特異的な多糖やその合成系が存在することを明らかにしました。最近は、環境中に生息する非モデル種も研究対象とするべく、合成生物学的実験手法の開発にも取り組んでいます。今後は、細胞外多糖合成の制御メカニズムの解明にも取り組み、シアノバクテリアの生態における細胞外多糖などの役割を解明したいと考えています。また、得られた知見と技術を活用した応用研究、特に有用物質生産やシアノバクテリア由来多糖の産業活用について継続して取り組みます。
 

助教:大坂夏木
大坂は細胞が環境変化やストレスに応じて代謝と増殖を制御する仕組みに興味を持っており、これまで様々な細胞活動のエネルギー通貨として利用されるグアノシン三リン酸 (GTP)や、リボソーム生合成の制御について研究を行ってきました。博士課程までは、枯草菌におけるアミノ酸飢餓適応に関わる機構について研究し、その過程で GTP合成の制御がアミノ酸飢餓条件での生存に必須であることと、その制御にメチオニン代謝が関与することを明らかにしました。博士取得後は、がん細胞における GTP合成の制御についても研究を行ってきました。最近では枯草菌を対象に、リボソーム生合成過程の制御に関わる代謝について研究しています。今後はアーキア、酵母も研究対象とし、細胞の代謝と増殖を制御するネットワークの生物共通の原理と、生物進化の過程における多様化プロセスを明らかにしていきたいと考えています。

応微研ジャーナル


 
1955年創刊、67年の歴史をもつ日本オリジナルの微生物学分野の国際誌です(IF 2020/2021 = 1.447)。本誌のChief Editorを2014年3月より田中が担当しております。

微生物研究会


 
主に首都圏の微生物研究者の交流の場として、2004年4月以来、年に1~2回のペースで続けてきた研究集会です。

稀刊連載コミック MITOさん

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